【その加算、誰のため?】⑤制度はどこへ向かうのか〜「手段」から「インフラ」へ、加算制度の再定義〜
ここまで4回にわたって、加算制度の構造と、それが現場にもたらす光と影を見てきました。最終回は、制度改革の現在地と、これからあるべき姿について考えます。 変化の兆し:一本化とデジタル化 令和6年度の報酬改定では、複雑に絡み合っていた処遇改善関連の3つの加算(処遇改善加算・特定処遇改…
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ここまで4回にわたって、加算制度の構造と、それが現場にもたらす光と影を見てきました。最終回は、制度改革の現在地と、これからあるべき姿について考えます。 変化の兆し:一本化とデジタル化 令和6年度の報酬改定では、複雑に絡み合っていた処遇改善関連の3つの加算(処遇改善加算・特定処遇改…
介護・医療の不正請求のニュースが後を絶ちません。しかしその背景には、「悪意ある事業者」だけでは説明しきれない、制度の構造的な問題が潜んでいます。 複雑な制度が「不正の温床」を生む 制度が複雑であればあるほど、形式的な書類を整えるだけで「中身のないケア」でも報酬を受け取ることが可能…
夜勤明けに書類を書く。休日に委員会の議事録を作る。利用者と向き合う時間より、パソコンの前に座る時間の方が長い——。 これは誇張ではなく、多くの介護・医療・福祉の現場で起きているリアルです。 事務負担は限界を超えている 加算を取得・維持するために現場が求められる書類は、膨大な量に上…
「加算は取れればラッキー」——そんなふうに思っている人がいたとしたら、現場の実情からは大きくかけ離れています。多くの事業所にとって、加算は経営を成り立たせるための生命線です。 基本報酬だけでは赤字になる 厚生労働省の調査を見ると、衝撃的な数字が浮かんできます。 居宅介護支援では、…
介護や医療の現場で働いていると、「加算」という言葉を毎日のように耳にします。処遇改善加算、科学的介護推進体制加算、口腔衛生管理加算……。その種類はゆうに数十を超え、要件は改定のたびに変わります。 でも、そもそも「加算」って何なのでしょう。なぜこんなに複雑になってしまったのでしょう…
令和7(2025)年10月審査分|出典:厚生労働省「介護給付費等実態統計」月報第27表 介護の仕事をしていると、こんなことを感じることがありませんか。 「総合事業のデイ、利用者さんは来てくれているけど、ちゃんと採算が取れているのかな」 「訪問型って移動時間がかかる割に、収益が少な…
出典:WAM-NET「社会福祉法人経営動向調査(2026年3月調査)」 介護事業者として、あるいは福祉経営に関わる人間として、この数字は見逃せない。 独立行政法人福祉医療機構(WAM)が2026年4月3日に公表した「社会福祉法人経営動向調査(2026年3月調査)」。特別養護老人ホ…
令和7(2025)年10月審査分|出典:厚生労働省「介護給付費等実態統計」月報第2表 介護の仕事をしていると、こんな場面が浮かびませんか。 「この方、施設に入るしかないのかな……でも、本人は家にいたいって言ってるし」 「デイサービスには来てくれてるけど、本当にこのケアで足りてるの…
持論「業界や自分の会社の数字に興味がない=エンゲージメントが低い職員」 はじめに:数字が変わった、あの瞬間のこと売上220万円を達成した月のヘルパー会議で、パートを含む全員から歓声と拍手が起きた。 あの瞬間のことを、今でも鮮明に覚えている。 私が管理者に就任する前、その事業所はこ…
※データグラフやテキストは、事業所でご自由にお使いください。NotebookLMにアップロードすれば、スライド資料作成も可能ですよ。 出典:厚生労働省「介護給付費等実態統計」月報第27表|令和7(2025)年10月審査分 この記事でわかること総合事業サービス全体の請求事業所62,…