DX推進という言葉が当たり前になった一方で、
最近、こんな違和感を持つことが増えました。
DXを進めたはずなのに、
見る資料が増え、
会議時間が伸び、
AIに作ってもらった資料は文字数が多く、その資料を精査することもせず、結局「考える時間」が減っていないか?
AIに要約してもらったり、資料作成してもらったり、時間短縮はできているでしょう。
しかし、AIに丸投げしてしまっていいのか?
会社が社員が考えないDXに、私は怖さを感じます。
そこで今回、
DX推進部のために
「社内トランザクション診断チェックシート PRO版」
を作りました。
PRO版は「経営層・管理職向け」
このPRO版は、現場向けではありません。
- 入力を楽にするためのツールでもない
- 業務効率を数値で証明するためのツールでもない
経営層・管理職が
「組織はいま、どんな状態なのか?」
を考えるためのツールです。
見ることが目的ではなく、
意味づけと意思決定の“きっかけ”を作ることを目的にしています。
BASIC版とPRO版の違い
BASIC版とPRO版は、
「できること」の違いというより、
“使う人”と“役割”が違う設計です。
比較表(BASIC / PRO)
| 項目 | BASIC版 | PRO版 |
|---|---|---|
| 想定ユーザー | 現場・担当者 | 経営層・管理職 |
| 目的 | 状況の把握 | 状態の解釈と意思決定 |
| 指数の表示 | 個別指数のみ | 個別+総合指数 |
| 状態ラベル | あり(補助的) | あり(主役) |
| ズレの可視化 | なし | あり |
| 問いの提示 | なし | あり |
| 正解・改善案 | 出さない | 出さない |
| 見る頻度 | 日常的 | 週1回・必要なときのみ |
| DX思想 | 可視化 | DoX(考える時間の確保) |
PRO版の核心は「ズレ」
PRO版で一番大事なのは、
「ズレ」です。
- 総合状態と個別状態が一致しているか
- 忙しいのに成果が出ていない
- 流れているのに、なぜ重いのか
PRO版は、
これらを評価もせず、結論も出さず、
ただ「ズレ」として置きます。
そこから先は、人の仕事です。
あえて“ほどほど”にしている理由
PRO版は、機能を詰め込んでいません。
- シートを増やしすぎない
- 見る項目を増やさない
- 深掘り分析は裏に置く
なぜなら、
DXした結果、
見る時間が増えたら
何の意味もない
からです。
ほどほどにして、考える時間を与える。
それが、このPRO版の思想です。
最後に
DXは、
見るための仕組みや資料作成などの「効率化ツール」をたくさん生み出しています。
私が考えるDoX(Digital of eXperience)は、
会社や社員が「考える時間」を取り戻すことに主眼をおいています。
この
「社内トランザクション診断チェックシート PRO版」は、
そのための、ちょうどいい装置です。
DX推進部こそ、
一度立ち止まって、
「いま、何を考えているのか?」
を見直すために使ってほしいと思います。
