エグゼクティブサマリー
介護サービス利用状況データを読む -85歳以上90歳未満-
出典:04-2-3t_85歳以上90歳未満.xlsx 第4-2-3表 都道府県別 要介護(要支援)認定者数 女 -(再掲)第1号被保険者の2割負担対象者分- (年度末現在)
生成日時:2026-09-18 18:30
概要
本サマリーは、04-2-3t_85歳以上90歳未満.xlsx(第4-2-3表 都道府県別 要介護(要支援)認定者数 女 -(再掲)第1号被保険者の2割負担対象者分- (年度末現在))をもとにした分析である。
実数では「東京都」が最多ですが、比較すべきは人口を揃えた比率です。自地域が全国平均のどちら側にあるかを確認し、全国平均ではなく水準の近い地域を計画の参照先にしてください。
主要ポイント
1. 実数が多い地域(-85歳以上90歳未満- / 要支援1)
- データ:上位3項目は「東京都」、「大阪府」、「神奈川県」です。
- 示唆:ただし実数の多さは人口規模の大きさを映している面が大きく、これだけでは地域の実態を比べたことになりません。人口を揃えた比率で見る必要があります。
2. 実数と人口比で評価が変わる地域
- データ:「鳥取県」は実数では46位ですが、第1号被保険者1,000人あたりに直すと13位です。人口規模を揃えると、実数の順位より高く位置づけられます。
- 示唆:実数のランキングは人口規模の大きさを映しているだけの場合があります。自地域と他地域を比べるときは、人口を揃えた比率で見ないと実態を読み違えます。
3. 人口比で見た上位・下位(第1号被保険者1,000人あたり)
- データ:第1号被保険者1,000人あたりで最も多いのは「東京都」の0.9(全国平均の1.95倍)、最も少ないのは「山梨県」の0.2です。
- 示唆:同じ人口規模あたりで見ても地域によって差があります。自地域が上位側か下位側かによって、必要なサービス量や整備の優先度の見立ては変わります。
4. 地域差の大きさ
- データ:第1号被保険者1,000人あたりの最大(東京都)と最小(山梨県)の差は4.24倍です。
- 示唆:全国平均をそのまま自地域の目安に使うと、この差の分だけ実態からずれます。計画値の根拠には、全国平均ではなく近い水準の地域の数字を参照する方が妥当です。
5. データ品質
- データ:全48行を解析しました。欠損セル数は0件です。
- 示唆:欠損は限定的でデータ品質は良好です。
注記
- 本結果は集計値であり、個別施設・地域の状況を直接示すものではありません。
- 解析行数: 48行(明細: 0行)
- ランキングは数値の単純比較であり、統計的有意性の検定は行っていません。
実数46位の鳥取県は、人口で揃えると13位|要介護(要支援)認定者数 女 (第1号被保険者の2割負担対象者分)(85歳以上90歳未満)を都道府県で比べる
はじめに
「うちの県は、全国と比べて多いのか少ないのか」
介護のデータを見ていると、この問いに行き当たります。ところが都道府県別の統計をそのまま眺めても、上位に並ぶのは決まって東京・大阪・神奈川といった大きな都府県です。
当然です。人口が多ければ、人数も多くなります。この並び順は「人口の多さ」を見ているだけで、地域の実態を比べたことにはなっていません。
そこで今回は、第4-2-3表 都道府県別 要介護(要支援)認定者数 女 -(再掲)第1号被保険者の2割負担対象者分- (年度末現在)のデータを、人口(第1号被保険者数)で揃えて比べ直しました。
まず、実数で並べるとこうなる
| 都道府県 | -85歳以上90歳未満- / 合計(人) |
|---|---|
| 東京都 | 2,699 |
| 神奈川県 | 1,258 |
| 大阪府 | 1,164 |
| 愛知県 | 833 |
| 埼玉県 | 738 |
見慣れた顔ぶれです。ですが、ここから読み取れるのは「人口の多い地域は人数も多い」という、ほぼ当たり前の事実だけです。
人口で揃えると、順位が入れ替わる
たとえば鳥取県。実数では46位ですが、第1号被保険者1,000人あたりに直すと13位まで上がります(0.5/全国平均0.4)。
人口が多いぶん人数も多かっただけで、人口あたりで見ると全国の中では控えめ、というケースです。逆に、人数は少なくても人口比では上位に来る県もあります。
第1号被保険者1,000人あたりで並べ直すと、上位はこうなります。
| 都道府県 | 第1号被保険者1,000人あたり | 実数(人) | 実数での順位 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 0.9 | 2,699 | 1位 |
| 京都府 | 0.6 | 415 | 10位 |
| 神奈川県 | 0.5 | 1,258 | 2位 |
| 香川県 | 0.5 | 159 | 28位 |
| 沖縄県 | 0.5 | 183 | 25位 |
全国平均は0.4です。
一方、少ない側は次のとおりです。
| 都道府県 | 第1号被保険者1,000人あたり | 実数(人) |
|---|---|---|
| 山梨県 | 0.2 | 51 |
| 秋田県 | 0.2 | 83 |
| 山形県 | 0.2 | 85 |
| 茨城県 | 0.2 | 212 |
| 新潟県 | 0.3 | 187 |
地域差は、思っているより大きい
最も多い東京都(0.9)と、最も少ない山梨県(0.2)の差は、4.24倍です。
同じ人口規模で比べても、地域によってこれだけ違います。つまり、全国平均をそのまま自分の地域の目安に使うと、その分だけ実態からずれます。
都道府県別ランキング(全47都道府県)
上位・下位だけでなく、すべての都道府県の位置づけを載せます。自分の地域を探して、何位かを確かめてください。
| 第1号被保険者1,000人あたり順位 | 都道府県 | 第1号被保険者1,000人あたり | 実数(人) | 実数の順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 0.9 | 2,699 | 1位 |
| 2位 | 京都府 | 0.6 | 415 | 10位 |
| 3位 | 神奈川県 | 0.5 | 1,258 | 2位 |
| 4位 | 香川県 | 0.5 | 159 | 28位 |
| 5位 | 沖縄県 | 0.5 | 183 | 25位 |
| 6位 | 高知県 | 0.5 | 121 | 36位 |
| 7位 | 大阪府 | 0.5 | 1,164 | 3位 |
| 8位 | 奈良県 | 0.5 | 201 | 22位 |
| 9位 | 富山県 | 0.5 | 157 | 31位 |
| 10位 | 広島県 | 0.5 | 387 | 11位 |
| 11位 | 岡山県 | 0.5 | 266 | 13位 |
| 12位 | 徳島県 | 0.5 | 113 | 37位 |
| 13位 | 鳥取県 | 0.5 | 80 | 46位 |
| 14位 | 山口県 | 0.4 | 200 | 23位 |
| 15位 | 兵庫県 | 0.4 | 693 | 6位 |
| 16位 | 愛知県 | 0.4 | 833 | 4位 |
| 17位 | 石川県 | 0.4 | 146 | 32位 |
| 18位 | 和歌山県 | 0.4 | 130 | 35位 |
| 19位 | 福井県 | 0.4 | 95 | 41位 |
| 20位 | 群馬県 | 0.4 | 230 | 15位 |
| 21位 | 島根県 | 0.4 | 89 | 43位 |
| 22位 | 三重県 | 0.4 | 207 | 21位 |
| 23位 | 岩手県 | 0.4 | 158 | 30位 |
| 24位 | 愛媛県 | 0.4 | 170 | 26位 |
| 25位 | 佐賀県 | 0.4 | 95 | 42位 |
| 26位 | 宮城県 | 0.4 | 248 | 14位 |
| 27位 | 岐阜県 | 0.4 | 226 | 16位 |
| 28位 | 埼玉県 | 0.4 | 738 | 5位 |
| 29位 | 福岡県 | 0.4 | 532 | 8位 |
| 30位 | 福島県 | 0.4 | 216 | 18位 |
| 31位 | 千葉県 | 0.4 | 635 | 7位 |
| 32位 | 栃木県 | 0.4 | 208 | 20位 |
| 33位 | 静岡県 | 0.3 | 375 | 12位 |
| 34位 | 青森県 | 0.3 | 142 | 33位 |
| 35位 | 長野県 | 0.3 | 220 | 17位 |
| 36位 | 長崎県 | 0.3 | 138 | 34位 |
| 37位 | 宮崎県 | 0.3 | 107 | 40位 |
| 38位 | 鹿児島県 | 0.3 | 159 | 29位 |
| 39位 | 大分県 | 0.3 | 113 | 38位 |
| 40位 | 北海道 | 0.3 | 485 | 9位 |
| 41位 | 熊本県 | 0.3 | 161 | 27位 |
| 42位 | 滋賀県 | 0.3 | 107 | 39位 |
| 43位 | 新潟県 | 0.3 | 187 | 24位 |
| 44位 | 茨城県 | 0.2 | 212 | 19位 |
| 45位 | 山形県 | 0.2 | 85 | 44位 |
| 46位 | 秋田県 | 0.2 | 83 | 45位 |
| 47位 | 山梨県 | 0.2 | 51 | 47位 |
この数字を、どう使うか
自治体・保険者の担当者の方へ
まず、自分の地域の値を人口で割って、この表のどのあたりに位置するかを確かめてください。全国平均より高いのか低いのか、そしてどれくらい離れているのか。
そのうえで、近い水準の地域を数県ピックアップして、サービス整備の状況や高齢化率と突き合わせると、差がどこから来ているのかが見えてきます。全国平均との比較だけでは、「多い/少ない」で止まってしまい、次の一手につながりません。
ケアマネジャー・事業者の方へ
この数字は、地域ごとの「支援を必要とする人の密度」の目安になります。人口比で高い地域は、限られた資源に対して需要が集中しやすいことを意味します。
自分の地域が上位側なら、事業所間の連携や優先順位づけがより重要になります。下位側なら、まだ掘り起こされていないニーズがある可能性も含めて見ておく価値があります。
まとめ
- 実数の上位は人口規模を映したもので、それだけでは地域の比較になりません
- 人口で揃えると、第1号被保険者1,000人あたりの最多は東京都(0.9)、全国平均は0.4
- 鳥取県のように、実数46位・人口比13位と評価が変わる地域があります
- 最大と最小の開きは4.24倍。全国平均を目安にする際は、この幅を織り込む必要があります
数字そのものより、「自分の地域はどちら側なのか」を確かめることが出発点になります。
生成日時: 2026-09-18 18:30