Digital of eXperience |体験の見える化から、組織は変わる。

週刊DoX入門|第1話『仕事は流れているようで、止まっている』

仕事って、毎日動いているように見える。
メールが届き、書類が回り、会議が行われ、
承認され、決裁され、また次へ進む。

止まっているようには見えない。

でも──
よく観察すると、ある瞬間から動きが消える。

返信が来ない。
承認待ちが溜まる。
担当者が迷ったまま時が過ぎる。
報告は増えるのに、前には進まない。

まるで、
見えない渋滞が職場の中で起きているようだ。


組織は縦割りで語られることが多い。

  • 部署
  • 役割
  • プロジェクト
  • 管理者と現場
  • ツールとルール

だけど、本当は違う。

組織は、

“線”で動いている。

やり取りがあり、受け渡しがあり、
意思決定の経路がある。

流れているものは、文字やデータだけじゃない。

迷い、安心、不満、不明確な指示、
信頼、期待、圧力、保留。
そういう見えないものも一緒に流れている。


そして気づく。

止まっていたのは人じゃない。
流れだ。


では──

その“流れ”は、
どこから来て、どこで詰まっているんだろう?

それを可視化できるようになった時、
組織の見え方は変わる。

ツールではなく、
仕組みでもなく、
まず最初に見るべきもの。

止まっていたのは人じゃない。
流れだ。

では──
あなたなら、どうやって、その流れを観察する?

第2話につづく。