AUL DoX(Analyze U Lab × Digital of eXperience)を一言で表すなら、
「仕組みのためのデジタルではなく、体験から変化を起こすためのデジタル」
そんな思想を軸にした、実験室であり、研究所であり、そしてプロトタイプを現場に落とし込むための“静かな改革プロジェクト”です。
――派手に叫ばなくても、変化は進む。
むしろ静かだからこそ、深く根を張る。
🔍 Analyze U Lab — 観察から始まる改善
AULの “U” は You/User/Universal/Understanding/Utility…複数の意味を重ねています。
ここでのゴールは、ツールを作ることではありません。
- 人の動き
- 情報の流れ
- 感情・負担・滞留
- 摩擦の生まれる地点
- 無意識のルール
そういった“現象”を 観察し、分析し、言語化し、可視化すること。
まるで研究者が夜の森でフクロウの眼で環境を観察するように。
見えていなかったものが見えた瞬間、改善の方向が自然と決まっていきます。
🎛 Digital of eXperience(DoX)— DXの次の概念
DX(Digital Transformation)は日本では「デジタル化・効率化」と解釈されがちです。
しかしAUL DoXが見ているのはその先。
“デジタルは作業ではなく、体験を変える道具”
DoXでは、次の観点を重視します。
| 視点 | DX(従来) | DoX(AULが目指す) |
|---|---|---|
| 起点 | ツール導入 | 体験と行動理解 |
| 目的 | 効率・自動化 | 自然な改善・行動変容 |
| 問い | 「どうやって?」 | 「なぜそれが必要?」 |
| 成果 | 機能が動くこと | 現場が変わり続ける仕組みが残る |
デジタルはただ使うものではなく、
“気づき・意思決定・行動につながる体験”に変換されるべき。
🪞 前身:Start With AI
AUL DoXの原点は 「Start with AI」。
AIが急速に普及しはじめたあの時期、
- まずAIを触ってみる
- 可能性を試す
- 現場でどこまで使えるか検証する
そうした探索フェーズとして立ち上がりました。
しかし、時間と実験を重ねるうちに気づきます。
AIを導入しても、組織の体験設計が変わらなければ変化しない。
この理解が、Start with AI を「導入フェーズ」から
DoX(体験設計フェーズ)へ進化させた転換点。
🏁 なぜ公式サイトを立ち上げたのか
理由は3つあります。
① 思想の整理と共有
プロジェクトが育つにつれ、
「プロダクトより世界観が先に必要だ」と気づいたため。
言葉にすれば形になる。
形になれば仲間が増える。
② 実証・試作・公開の拠点
AUL DoXは単なるブログでも技術発信サイトでもありません。
- UIコンセプト
- ツール試作
- 研究ノート
- ケース分析
- 実装プロトタイプ
これらを“静かに積み上げる基地”として必要でした。
③ 社会実装への布石
やがてAUL DoXは、
福祉・医療・教育・地域運営の現場と共に動くプラットフォーム
になります。
そのためには、信念・方向性・設計思想を示す場所が必要でした。
🦉 最後に
AUL DoXは派手な革命ではありません。
静かに、しかし確実に体験を変えていく型です。
「観察 → 解釈 →設計 → 体験 → 改善 →また観察」
このループを続けられる組織は、
テクノロジーに使われるのではなく、
テクノロジーを使い、未来を設計する側に回ります。
フクロウは急がない。
でも、見逃さない。
AUL DoXは、テクノロジーから始まるDXではなく、
体験から未来を設計するDoXの研究所。
人の行動・感情・摩擦・静かなルールを観察し、
可視化し、解釈し、そして設計に変える。
すぐに結果を求めない。声を大きくしない。
静かに進めるからこそ、現場に根づく。
気づきを促すからこそ、行動が変わる。
体験が変わったとき、組織は自然と動き始める。
AUL DoX。
観察から未来を創る。
