エグゼクティブサマリー
統計表第68表 居宅サービス平均利用率,都道府県・要介護(要支援)状態区分別
令和8(2026)年4月審査分統計表第68表都道府県別

概要

令和8(2026)年4月審査分の居宅サービス平均利用率(支給限度基準額に対する平均給付単位数の割合)は、全国で要支援2の21.6%から要介護5の69.0%の範囲にあります。都道府県別では、佐賀県が7区分のうち6区分で最も高く、都道府県の差(最大÷最小)は、要介護5の1.29倍から要支援2の1.71倍の範囲です。

主要ポイント

  1. 全国の平均利用率:要支援2(21.6%)は要支援1(27.7%)より低く、重い区分ほど高いとは限りません。 要介護1〜要介護5は、区分が重くなるほど全国値が高く、要介護1の43.6%から要介護5の69.0%まで上がります。
  2. 都道府県の差:最大÷最小の倍率が最も大きい区分は要支援2(1.71倍、佐賀県30.0%と神奈川県17.5%)、最も小さい区分は要介護5(1.29倍)です。差をポイントで見ると要介護2が最も大きく23.7ポイントです。
  3. 首位の集中:佐賀県は7区分のうち6区分(要支援2・要介護1・要介護2・要介護3・要介護4・要介護5)で、都道府県の中で最も高い値でした。鹿児島県は要支援1で最も高い値です。要支援1の上位5県は九州・沖縄4県・四国1県、要介護5の上位5県は九州・沖縄5県です。要介護5の下位5県は東北2県・関東2県・中部1県です。地方別の単純平均では、九州・沖縄が7区分すべてで最も高くなっています。
  4. 区分間の連動:都道府県の順位は、隣り合う区分ほど連動します(順位の相関係数:要支援1と要支援2は0.94、要介護1と要介護2は0.96、要介護2と要介護3は0.86、要介護3と要介護4は0.86、要介護4と要介護5は0.87)。離れた区分では連動が弱く、要支援1と要介護5は0.32です。軽度の区分で平均利用率が高い都道府県が、重度の区分でも高いとは限りません。
  5. 人口規模との関係:第1号被保険者数が多い都道府県ほど平均利用率が低い傾向があります(順位の相関係数は-0.62〜-0.27で、7区分すべてがマイナス)。全国値が都道府県の単純平均より低いのは、人口の多い都道府県の値が低めであることと整合します。これは関連の強さを示すもので、原因を示すものではありません。
  6. データの確かさ:全47都道府県の7区分すべてに値があり、値のないセルを示す記号(-・…など)はありません。

この表は何を表しているか

「統計表第68表 居宅サービス平均利用率,都道府県・要介護(要支援)状態区分別」は、厚生労働省「介護給付費等実態統計」(令和8(2026)年4月審査分)の統計表です。 要介護(要支援)状態区分ごとに、居宅サービスの平均利用率を都道府県別に示しています。単位は%です。

平均利用率とは、介護サービスの支給限度基準額(保険給付の上限の単位数)に対して、実際に給付された平均の単位数が何%にあたるかを表す指標です。 利用者がどれだけ上限の枠を使っているかを示します。

  • 注:平均利用率=平均給付単位数/支給限度基準額(単位数)

区分ごとの全国値と都道府県の幅

区分ごとの全国値、都道府県の単純平均、最も高い都道府県と最も低い都道府県、その差を示します(単位は%。差はポイント)。

区分全国都道府県の単純平均最も高い都道府県最も低い都道府県差(ポイント)最大÷最小全国値を上回る県
要支援127.728.8鹿児島県(35.7)神奈川県(23.3)12.41.53倍27県
要支援221.622.3佐賀県(30.0)神奈川県(17.5)12.51.71倍26県
要介護143.645.6佐賀県(59.5)京都府(37.2)22.31.60倍32県
要介護252.254.8佐賀県(69.8)京都府(46.1)23.71.51倍33県
要介護359.261.1佐賀県(75.2)福島県(53.9)21.31.40倍35県
要介護464.365.9佐賀県(79.8)東京都(58.8)21.01.36倍29県
要介護569.069.3佐賀県(79.8)福島県(62.1)17.71.29倍25県

地方別の傾向

地方ごとの平均利用率です。値は、各地方に含まれる都道府県の単純平均で、人口による加重はしていません(単位は%)。

地方要支援1要支援2要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
北海道25.619.641.449.958.764.669.3
東北28.521.241.750.958.763.066.2
関東27.420.641.050.357.261.465.3
中部27.020.846.355.661.765.768.5
近畿26.820.843.452.459.665.270.5
中国30.824.049.058.262.666.369.7
四国30.124.447.556.462.567.869.8
九州・沖縄32.325.951.060.665.771.774.5

平均利用率が高い・低い都道府県

軽度・中間・重度の3区分で、高い5県と低い5県を示します。棒の長さは、すべて同じ基準(100%)です。

要支援1(全国 27.7%)

鹿児島県35.7
佐賀県35.0
徳島県34.4
大分県33.9
長崎県33.6
神奈川県23.3
長野県24.1
岐阜県24.3
京都府24.4
大阪府24.6

要介護2(全国 52.2%)

佐賀県69.8
宮崎県63.1
沖縄県60.3
大分県59.7
山口県59.5
京都府46.1
神奈川県46.6
福島県47.0
埼玉県47.6
東京都47.9

要介護5(全国 69.0%)

佐賀県79.8
宮崎県79.5
大分県75.1
沖縄県75.0
福岡県74.4
福島県62.1
茨城県62.9
秋田県62.9
新潟県63.1
埼玉県63.3

区分間で都道府県の順位はどれだけ連動するか

区分ごとに47都道府県を高い順に並べ、2つの区分の順位がどれだけ似ているかを、順位の相関係数で示します。 1に近いほど順位が似ており、0に近いほど関係がなく、マイナスは逆向きです。

要支援1要支援2要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
要支援11.000.940.570.580.450.430.32
要支援20.941.000.650.630.470.460.40
要介護10.570.651.000.960.830.750.61
要介護20.580.630.961.000.860.750.58
要介護30.450.470.830.861.000.860.65
要介護40.430.460.750.750.861.000.87
要介護50.320.400.610.580.650.871.00

47都道府県の一覧

都道府県要支援1要支援2要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
全国27.721.643.652.259.264.369.0
北海道25.619.641.449.958.764.669.3
青森県30.121.740.650.460.367.370.4
岩手県30.323.141.650.959.461.569.7
宮城県25.520.142.651.856.262.366.4
秋田県26.317.639.350.462.364.162.9
山形県31.525.145.654.959.964.165.4
福島県27.319.840.647.053.958.962.1
茨城県29.422.942.051.557.760.562.9
栃木県29.621.946.554.359.363.264.4
群馬県30.122.344.555.362.567.871.8
埼玉県27.219.938.247.655.158.863.3
千葉県27.120.139.148.756.461.665.9
東京都25.119.638.547.954.758.865.2
神奈川県23.317.538.246.654.959.263.9
新潟県27.720.844.554.160.762.763.1
富山県25.418.743.854.962.466.667.2
石川県25.921.249.258.965.369.871.2
福井県30.823.750.158.563.765.867.1
山梨県26.919.843.252.660.864.568.5
長野県24.119.444.655.758.963.266.9
岐阜県24.319.146.454.861.867.373.2
静岡県29.721.847.155.760.964.066.7
愛知県28.122.447.954.860.767.072.6
三重県26.620.247.255.162.066.671.1
滋賀県27.020.245.355.361.365.068.4
京都府24.418.137.246.156.362.367.8
大阪府24.619.940.749.858.866.074.1
兵庫県28.123.144.855.160.763.468.8
奈良県26.720.541.849.256.862.969.6
和歌山県30.523.746.956.161.470.073.9
鳥取県32.526.451.159.463.565.569.7
島根県30.121.948.859.362.067.470.0
岡山県31.924.847.256.361.163.867.6
広島県31.526.047.456.762.066.169.3
山口県28.021.150.559.564.568.871.7
徳島県34.428.144.553.561.367.469.9
香川県29.823.948.056.164.269.471.8
愛媛県28.523.048.958.063.268.671.4
高知県27.922.548.457.861.465.666.3
福岡県29.523.850.057.663.269.474.4
佐賀県35.030.059.569.875.279.879.8
長崎県33.627.347.658.062.065.867.4
熊本県32.726.149.558.463.370.374.2
大分県33.927.449.359.766.573.375.1
宮崎県30.422.652.263.169.175.979.5
鹿児島県35.729.848.958.060.366.570.3
沖縄県27.420.250.960.365.672.275.0

データの出典と読み方の注意

  • 出典:e-Stat「介護給付費等実態統計」統計表第68表 居宅サービス平均利用率,都道府県・要介護(要支援)状態区分別(令和8(2026)年4月審査分、ファイル mr_68.csv)。
  • 対象の期間:令和8(2026)年4月審査分の1か月分の値です(年間の値ではありません)。
  • 単位数どうしの比:平均利用率は単位数どうしの比で、金額(円)の比ではありません。
  • 高い・低いの意味:平均利用率が高いことが良い、低いことが悪いことを意味するわけではありません。必要量・供給量・利用されるサービスの組み合わせのどれが反映されているかは、この表だけでは分かりません。
  • 地方別の値:各地方の都道府県の単純平均です。人口で加重した値ではありません。
  • 人口規模との関係:順位の相関には、介護保険事業状況報告(暫定)令和8年3月分 第1表 保険者別 第1号被保険者数(令和8年3月末現在)の第1号被保険者数を使いました。暫定値。令和7年度介護保険事業状況報告(年報)第2表(確定値)の公表後に置き換える。
  • 本結果は集計値であり、個別の事業所や地域の状況を直接示すものではありません。順位は数値の単純比較で、統計的な有意性の検定は行っていません。

生成日時: 2026-10-10 16:11