エグゼクティブサマリー
訪問リハビリテーション 経営分析サマリー
訪問リハビリテーション第7表令和6年度決算

訪問リハビリテーション経営分析レポート

令和3年度決算〜令和6年度決算の4か年推移

出典:厚生労働省「第7表.xls」
対象:訪問リハビリテーション/1施設・事業所当たり
単位:特記なき数値は 月額(決算額÷12)・円。比率は%。年額換算は本レポートによる×12の参考値。
有効回答数:令和3年度決算 268件 / 令和4年度決算 847件 / 令和5年度決算 396件 / 令和6年度決算 396件

エグゼクティブサマリー

本レポートは、厚生労働省「第7表.xls」に基づき、訪問リハビリテーション1施設当たりの経営指標を令和3年度決算〜令和6年度決算の4か年推移で追跡したものである。読み取れる構造は次の点に集約される。

  1. 支出の伸びが収入の伸びを上回った。令和5年度決算から令和6年度決算に、収入は1.4%、支出は2.6%増加しました。 費用増が収入増を上回っており、収支圧迫要因の費目別の特定が必要です。
  2. 差引は黒字を維持しているが縮小した。差引は138,175円/月、収入に対する比率は10.8%です。前年度比では-7.5%減少しました。 黒字は維持していますが縮小傾向にあり、要因を早めに特定して悪化を防ぐことが重要です。
  3. 補助金を含む差引は前年度から縮小した。補助金を含む差引は139,167円/月で、前年度から8.1%減少しました。 本業の差引に対する補助金の規模は約1%にとどまり、比較的自立した収支構造です。恒常収益での安定性は引き続き確認してください。

費用増が収入増を上回っており、差引比率10.8%はさらなる圧迫を受けるリスクがあります。収入内訳と費用費目を分けて原因を特定し、自施設との比較を優先してください。


1. 支出の伸びが収入の伸びを上回った

令和5年度決算から令和6年度決算に、収入は1.4%、支出は2.6%増加しました。

科目(月額・円)令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算R初→直近変化
介護事業収益(小計)1,384,7111,171,3321,267,0001,285,044-7.2%
介護事業費用(小計)1,385,9981,061,6091,114,5711,143,644-17.5%
収支差額(差引ウ)-4,874107,034149,388138,175+2934.9%
収支差率(ウ)-0.4%9.1%11.8%10.8%+11.2pt

費用増が収入増を上回っており、収支圧迫要因の費目別の特定が必要です。


2. 差引は黒字を維持しているが縮小した

差引は138,175円/月、収入に対する比率は10.8%です。前年度比では-7.5%減少しました。

指標(月額・円/%)令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算
収支差額(ウ・本業)-4,874107,034149,388138,175
イ・ロ補助金計13,95214,8891,987992
差引(エ・補助金込み)9,078121,922151,374139,167
収支差率(エ)0.6%10.3%11.9%10.8%

黒字は維持していますが縮小傾向にあり、要因を早めに特定して悪化を防ぐことが重要です。

補助金を含む差引は前年度から縮小した:補助金を含む差引は139,167円/月で、前年度から8.1%減少しました。

本業の差引に対する補助金の規模は約1%にとどまり、比較的自立した収支構造です。恒常収益での安定性は引き続き確認してください。


3. 費用構造 ── 人件費と物価高の圧力

費用科目(月額・円)令和3年度決算令和6年度決算変化
給与費997,957853,703-14.5%
減価償却費32,59232,671+0.2%
その他費用355,448257,270-27.6%

費用構造では、給与費の伸び(-14.5%)とその他費用(委託費・水光熱等)の伸び(-27.6%)が並行して推移した。物価・エネルギー高騰が直接費用に波及した可能性に留意する必要がある。


4. 給与費が費用構造の中心

令和6年度決算の給与費比率は66.4%です。

常勤・1人当たり給与費(月額・円)令和3年度決算令和6年度決算変化
常勤換算職員1人当たり給与費(全体)401,364424,172+5.7%
看護師(常勤)420,465456,731+8.6%
指標令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算
給与費比率72.1%73.8%65.6%66.4%

単純な人件費削減ではなく、配置、稼働、加算取得、職員1人当たり指標を合わせて検討すべきです。

注意:本結果は回答施設の集計平均であり、個別施設の経営状態を直接示すものではありません。

5. 規模・生産性 ── 定員・職員数に変化

指標令和3年度決算令和6年度決算変化
常勤換算職員数(人)2.62.0-23.1%

訪問リハビリテーションの令和3年度決算から令和6年度決算にかけて、常勤換算職員数は-23.1%変化した。収支の変動を評価する際は、この施設規模の変化と介護報酬・補助金単価・コスト構造の変化を分けて確認する必要がある。


主要指標 一覧表(月額・1施設当たり)

科目令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算
【収支】
介護事業収益(小計)1,384,7111,171,3321,267,0001,285,044
介護事業費用(小計)1,385,9981,061,6091,114,5711,143,644
収支差額(ウ)-4,874107,034149,388138,175
収支差率(ウ)-0.4%9.1%11.8%10.8%
差引(エ・補助金込み)9,078121,922151,374139,167
収支差率(エ)0.6%10.3%11.9%10.8%
【費用内訳】
給与費997,957864,792830,998853,703
給与費比率72.1%73.8%65.6%66.4%
減価償却費32,59220,44733,07632,671
その他費用355,448176,371250,498257,270
【収益内訳】
介護料収入1,380,0771,158,9831,243,6781,264,252
利用者等利用料収入5,34012,93329,11528,157
イ・ロ補助金計13,95214,8891,987992
【人件費・処遇】
常勤換算職員1人当たり給与費401,364403,390424,172424,172
看護師 給与費(常勤)420,465379,586456,731456,731
【規模・運営】
常勤換算職員数(人)2.62.12.02.0
有効回答数268847396396

経営・政策インプリケーション

  • 自施設の月額収入・支出・差引比率を同じ定義で算出し、集計平均と比較する。
  • 収入の増減を介護料、利用料、補助金に分け、恒常収益の伸びを確認する。
  • 給与費は削減額だけで判断せず、利用者数、職員数、加算取得、1人当たり指標と併記する。
  • 単年度平均だけで結論を出さず、月次推移と施設類型・規模別比較を追加する。

注記・出典

  1. 本結果は回答施設の集計平均であり、個別施設の経営状態を直接示すものではありません。
  2. 各金額は決算額を12で除した月額で、表章単位未満の丸めにより内訳が一致しない場合があります。
  3. 年度間の差は要因の存在を示しますが、制度改定や人員配置などの因果関係までは特定できません。
  4. 最新年度の有効回答数は396件です。母集団への代表性は別途確認が必要です。

原典:厚生労働省「第7表.xls」

作成:AUL(aul-dox.jp)/本レポートは公的統計を分析・可視化した二次的著作物であり、数値の正確性は原典に依拠する。

生成日時: 2026-07-20 17:08

介護事業経営概況調査・第7表

訪問リハビリテーション経営概況ダッシュボード
令和3年度決算〜令和6年度決算の4か年推移

費用増が収入増を上回っており、差引比率10.8%はさらなる圧迫を受けるリスクがあります。収入内訳と費用費目を分けて原因を特定し、自施設との比較を優先してください。

出典:厚生労働省 介護事業実態調査(経営概況調査) 第7表 訪問リハビリテーション 月額・1施設当たり
-1%0%1%2%3%4%5%6%7%8%9%10%11%R3R4R5R6+0.6+10.3+11.9+10.8-0.4+9.1+11.8+10.8● 本業(ウ)● 補助金込み(エ)
本ダッシュボードの結論

訪問リハビリテーション 収支・差引比率10.8%|令和6年度決算の経営状況 第7表

費用増が収入増を上回っており、差引比率10.8%はさらなる圧迫を受けるリスクがあります。収入内訳と費用費目を分けて原因を特定し、自施設との比較を優先してください。

-0.4%
初年度 収支差率(本業)
+10.8%
直近 収支差率(本業)
01

直近の主要指標

カッコ内=初年度からの変化
収支差率(本業・ウ)
+10.8%
+11.2pt
収支差額(月額)
138,175
+143,049円
介護事業収益(月額)
1,285,044
−99,667円
給与費比率
66.4%
-5.7pt
イ・ロ補助金計(月額)
992
−12,960円
介護福祉士 給与費(常勤)
-
延べ利用者数
-
常勤換算職員数
2.0
−0.6人
02

収支の構造と推移

月額・1施設当たり

収益・費用・収支差額の推移

介護事業収益小計/費用小計と、その差額(収支差)。
介護事業収益 介護事業費用 収支差額
0M0M1M1M1,384,7111,385,998R31,171,3321,061,609R41,267,0001,114,571R51,285,0441,143,644R6−4,874107,034149,388138,175

収支差率:本業 と 補助金込み

差引(ウ)=本業ベース、差引(エ)=補助金を含む。
収支差率(ウ/本業) 収支差率(エ/補助金込み)
-1%0%1%2%3%4%5%6%7%8%9%10%11%R3R4R5R6+0.6+10.3+11.9+10.8-0.4+9.1+11.8+10.8

補助金収入の推移(イ・ロ補助金計)

コロナ関連(イ)+物価高騰対策(ロ)の推移。
0k9k18k13,952R314,889R41,987R5992R6

常勤換算1人当たり給与費(月額・主要職種)

処遇改善の流れで介護職の給与は上昇傾向。
介護福祉士(常勤) 介護職員(常勤) 看護師(常勤)
368k401k433k466kR3R4R5R6456,731
03

データから読み取れる論点

論点 A / 脆弱性
支出の伸びが収入の伸びを上回った

令和5年度決算から令和6年度決算に、収入は1.4%、支出は2.6%増加しました。 費用増が収入増を上回っており、収支圧迫要因の費目別の特定が必要です。

論点 B / 自立
差引は黒字を維持しているが縮小した

差引は138,175円/月、収入に対する比率は10.8%です。前年度比では-7.5%減少しました。 黒字は維持していますが縮小傾向にあり、要因を早めに特定して悪化を防ぐことが重要です。

論点 C / コスト
補助金を含む差引は前年度から縮小した

補助金を含む差引は139,167円/月で、前年度から8.1%減少しました。 本業の差引に対する補助金の規模は約1%にとどまり、比較的自立した収支構造です。恒常収益での安定性は引き続き確認してください。

04

主要指標 一覧表(月額・1施設当たり)

変化=初年度→直近
科目令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算変化(初→直近)
【収支】
介護事業収益(小計)1,384,7111,171,3321,267,0001,285,044−99,667 (-7.2%)
介護事業費用(小計)1,385,9981,061,6091,114,5711,143,644−242,354 (-17.5%)
収支差額(ウ)-4,874107,034149,388138,175+143,049 (+2934.9%)
収支差率(ウ)-0.4%9.1%11.8%10.8%+11.2pt
差引(エ/補助金込み)9,078121,922151,374139,167+130,089 (+1433.0%)
収支差率(エ)0.6%10.3%11.9%10.8%+10.2pt
【費用内訳】
給与費997,957864,792830,998853,703−144,254 (-14.5%)
給与費比率72.1%73.8%65.6%66.4%-5.7pt
減価償却費32,59220,44733,07632,671+79 (+0.2%)
その他費用355,448176,371250,498257,270−98,178 (-27.6%)
【収益内訳】
介護料収入1,380,0771,158,9831,243,6781,264,252−115,825 (-8.4%)
保険外の利用料収入5,34012,93329,11528,157+22,817 (+427.3%)
補助金収入(物価関連除く)----
イ・ロ補助金計13,95214,8891,987992−12,960 (-92.9%)
【人件費・処遇】
介護福祉士 給与費(常勤)----
介護職員 給与費(常勤)----
看護師 給与費(常勤)420,465379,586456,731456,731+36,266 (+8.6%)
常勤換算職員1人当たり給与費401,364403,390424,172424,172+22,808 (+5.7%)
【規模・運営】
定員----
延べ利用者数----
常勤換算職員数2.62.12.02.0−0.6
利用者1人当たり収入----
利用者1人当たり支出----
有効回答数268.0847.0396.0396.0+128