エグゼクティブサマリー
介護医療院 経営分析サマリー
介護医療院第3表令和6年度決算

介護医療院経営分析レポート

令和3年度決算〜令和6年度決算の4か年推移

出典:厚生労働省「第3表.xls」
対象:介護医療院/1施設・事業所当たり
単位:特記なき数値は 月額(決算額÷12)・円。比率は%。年額換算は本レポートによる×12の参考値。
有効回答数:令和3年度決算 205件 / 令和4年度決算 311件 / 令和5年度決算 303件 / 令和6年度決算 303件

エグゼクティブサマリー

本レポートは、厚生労働省「第3表.xls」に基づき、介護医療院1施設当たりの経営指標を令和3年度決算〜令和6年度決算の4か年推移で追跡したものである。読み取れる構造は次の点に集約される。

  1. 支出の伸びが収入の伸びを上回った。令和5年度決算から令和6年度決算に、収入は1.6%、支出は2.4%増加しました。 費用増が収入増を上回っており、収支圧迫要因の費目別の特定が必要です。
  2. 差引は黒字を維持しているが縮小した。差引は1,025,331円/月、収入に対する比率は3.5%です。前年度比では-16.1%減少しました。 黒字は維持していますが縮小傾向にあり、要因を早めに特定して悪化を防ぐことが重要です。
  3. 補助金を含む差引は前年度から縮小した。補助金を含む差引は1,070,201円/月で、前年度から19.6%減少しました。 本業の差引に対する補助金の規模は約4%にとどまり、比較的自立した収支構造です。恒常収益での安定性は引き続き確認してください。

費用増が収入増を上回っており、差引比率3.5%はさらなる圧迫を受けるリスクがあります。収入内訳と費用費目を分けて原因を特定し、自施設との比較を優先してください。


1. 支出の伸びが収入の伸びを上回った

令和5年度決算から令和6年度決算に、収入は1.6%、支出は2.4%増加しました。

科目(月額・円)令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算R初→直近変化
介護事業収益(小計)31,915,47930,411,70129,207,19829,686,633-7.0%
介護事業費用(小計)30,170,54330,226,49427,906,59228,572,396-5.3%
収支差額(差引ウ)1,671,054108,5631,221,5491,025,331-38.6%
収支差率(ウ)5.2%0.4%4.2%3.5%-1.7pt

費用増が収入増を上回っており、収支圧迫要因の費目別の特定が必要です。


2. 差引は黒字を維持しているが縮小した

差引は1,025,331円/月、収入に対する比率は3.5%です。前年度比では-16.1%減少しました。

指標(月額・円/%)令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算
収支差額(ウ・本業)1,671,054108,5631,221,5491,025,331
イ・ロ補助金計179,692400,577110,13544,870
差引(エ・補助金込み)1,850,746509,1391,331,6841,070,201
収支差率(エ)5.8%1.7%4.5%3.6%

黒字は維持していますが縮小傾向にあり、要因を早めに特定して悪化を防ぐことが重要です。

補助金を含む差引は前年度から縮小した:補助金を含む差引は1,070,201円/月で、前年度から19.6%減少しました。

本業の差引に対する補助金の規模は約4%にとどまり、比較的自立した収支構造です。恒常収益での安定性は引き続き確認してください。


3. 費用構造 ── 人件費と物価高の圧力

費用科目(月額・円)令和3年度決算令和6年度決算変化
給与費19,073,29417,923,850-6.0%
減価償却費1,128,0961,383,262+22.6%
その他費用9,969,1539,265,283-7.1%

費用構造では、給与費の伸び(-6.0%)とその他費用(委託費・水光熱等)の伸び(-7.1%)が並行して推移した。物価・エネルギー高騰が直接費用に波及した可能性に留意する必要がある。


4. 給与費が費用構造の中心

令和6年度決算の給与費比率は60.4%です。

常勤・1人当たり給与費(月額・円)令和3年度決算令和6年度決算変化
常勤換算職員1人当たり給与費(全体)432,437456,040+5.5%
介護福祉士(常勤)350,936399,254+13.8%
介護職員(常勤)331,463374,850+13.1%
看護師(常勤)472,789484,507+2.5%
指標令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算
給与費比率59.8%62.1%60.4%60.4%

単純な人件費削減ではなく、配置、稼働、加算取得、職員1人当たり指標を合わせて検討すべきです。

注意:本結果は回答施設の集計平均であり、個別施設の経営状態を直接示すものではありません。

5. 規模・生産性 ── 定員・職員数に変化

指標令和3年度決算令和6年度決算変化
定員(人)57.356.4-1.6%
延べ利用者数(人)1,888.31,751.7-7.2%
常勤換算職員数(人)42.540.4-4.9%
利用者1人当たり収入(円)16,90116,947+0.3%
利用者1人当たり支出(円)16,01616,362+2.2%

介護医療院の令和3年度決算から令和6年度決算にかけて、定員は-1.6%、常勤換算職員数は-4.9%変化した。収支の変動を評価する際は、この施設規模の変化と介護報酬・補助金単価・コスト構造の変化を分けて確認する必要がある。


主要指標 一覧表(月額・1施設当たり)

科目令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算
【収支】
介護事業収益(小計)31,915,47930,411,70129,207,19829,686,633
介護事業費用(小計)30,170,54330,226,49427,906,59228,572,396
収支差額(ウ)1,671,054108,5631,221,5491,025,331
収支差率(ウ)5.2%0.4%4.2%3.5%
差引(エ・補助金込み)1,850,746509,1391,331,6841,070,201
収支差率(エ)5.8%1.7%4.5%3.6%
【費用内訳】
給与費19,073,29418,876,02417,642,10817,923,850
給与費比率59.8%62.1%60.4%60.4%
減価償却費1,128,0961,227,6971,263,8961,383,262
その他費用9,969,15310,122,7739,000,5879,265,283
【収益内訳】
介護料収入27,860,97226,380,26125,798,18726,244,701
利用者等利用料収入4,073,6783,969,7133,395,2693,416,987
補助金収入(イ・ロ除く)-82,01539,68953,382
イ・ロ補助金計179,692400,577110,13544,870
【人件費・処遇】
常勤換算職員1人当たり給与費432,437450,000456,040456,040
介護福祉士 給与費(常勤)350,936375,730399,254399,254
介護職員 給与費(常勤)331,463349,565374,850374,850
看護師 給与費(常勤)472,789460,520484,507484,507
【規模・運営】
定員(人)57.358.156.456.4
延べ利用者数(人)1,888.31,805.51,751.71,751.7
常勤換算職員数(人)42.540.440.440.4
利用者1人当たり収入(補助金除く)16,90116,84416,94716,947
利用者1人当たり支出16,01616,78416,36216,362
有効回答数205311303303

経営・政策インプリケーション

  • 自施設の月額収入・支出・差引比率を同じ定義で算出し、集計平均と比較する。
  • 収入の増減を介護料、利用料、補助金に分け、恒常収益の伸びを確認する。
  • 給与費は削減額だけで判断せず、利用者数、職員数、加算取得、1人当たり指標と併記する。
  • 単年度平均だけで結論を出さず、月次推移と施設類型・規模別比較を追加する。

注記・出典

  1. 本結果は回答施設の集計平均であり、個別施設の経営状態を直接示すものではありません。
  2. 各金額は決算額を12で除した月額で、表章単位未満の丸めにより内訳が一致しない場合があります。
  3. 年度間の差は要因の存在を示しますが、制度改定や人員配置などの因果関係までは特定できません。
  4. 最新年度の有効回答数は303件です。母集団への代表性は別途確認が必要です。

原典:厚生労働省「第3表.xls」

作成:AUL(aul-dox.jp)/本レポートは公的統計を分析・可視化した二次的著作物であり、数値の正確性は原典に依拠する。

生成日時: 2026-07-20 17:07

介護事業経営概況調査・第3表

介護医療院経営概況ダッシュボード
令和3年度決算〜令和6年度決算の4か年推移

費用増が収入増を上回っており、差引比率3.5%はさらなる圧迫を受けるリスクがあります。収入内訳と費用費目を分けて原因を特定し、自施設との比較を優先してください。

出典:厚生労働省 介護事業実態調査(経営概況調査) 第3表 介護医療院 月額・1施設当たり
-1%0%1%2%3%4%5%R3R4R5R6+5.8+1.7+4.5+3.6+5.2+0.4+4.2+3.5● 本業(ウ)● 補助金込み(エ)
本ダッシュボードの結論

介護医療院 収支・差引比率3.5%|令和6年度決算の経営状況 第3表

費用増が収入増を上回っており、差引比率3.5%はさらなる圧迫を受けるリスクがあります。収入内訳と費用費目を分けて原因を特定し、自施設との比較を優先してください。

+5.2%
初年度 収支差率(本業)
+3.5%
直近 収支差率(本業)
01

直近の主要指標

カッコ内=初年度からの変化
収支差率(本業・ウ)
+3.5%
-1.7pt
収支差額(月額)
1,025,331
−645,723円
介護事業収益(月額)
29,686,633
−2,228,846円
給与費比率
60.4%
+0.6pt
イ・ロ補助金計(月額)
44,870
−134,822円
介護福祉士 給与費(常勤)
399,254
+48,318円
延べ利用者数
1751.7
−136.6人
常勤換算職員数
40.4
−2.1人
02

収支の構造と推移

月額・1施設当たり

収益・費用・収支差額の推移

介護事業収益小計/費用小計と、その差額(収支差)。
介護事業収益 介護事業費用 収支差額
0M11M23M34M31,915,47930,170,543R330,411,70130,226,494R429,207,19827,906,592R529,686,63328,572,396R61,671,054108,5631,221,5491,025,331

収支差率:本業 と 補助金込み

差引(ウ)=本業ベース、差引(エ)=補助金を含む。
収支差率(ウ/本業) 収支差率(エ/補助金込み)
-1%0%1%2%3%4%5%R3R4R5R6+5.8+1.7+4.5+3.6+5.2+0.4+4.2+3.5

補助金収入の推移(イ・ロ補助金計)

コロナ関連(イ)+物価高騰対策(ロ)の推移。
0k236k473k179,692R3400,577R4110,135R544,870R6

常勤換算1人当たり給与費(月額・主要職種)

処遇改善の流れで介護職の給与は上昇傾向。
介護福祉士(常勤) 介護職員(常勤) 看護師(常勤)
322k379k437k494kR3R4R5R6484,507399,254374,850
03

データから読み取れる論点

論点 A / 脆弱性
支出の伸びが収入の伸びを上回った

令和5年度決算から令和6年度決算に、収入は1.6%、支出は2.4%増加しました。 費用増が収入増を上回っており、収支圧迫要因の費目別の特定が必要です。

論点 B / 自立
差引は黒字を維持しているが縮小した

差引は1,025,331円/月、収入に対する比率は3.5%です。前年度比では-16.1%減少しました。 黒字は維持していますが縮小傾向にあり、要因を早めに特定して悪化を防ぐことが重要です。

論点 C / コスト
補助金を含む差引は前年度から縮小した

補助金を含む差引は1,070,201円/月で、前年度から19.6%減少しました。 本業の差引に対する補助金の規模は約4%にとどまり、比較的自立した収支構造です。恒常収益での安定性は引き続き確認してください。

04

主要指標 一覧表(月額・1施設当たり)

変化=初年度→直近
科目令和3年度決算令和4年度決算令和5年度決算令和6年度決算変化(初→直近)
【収支】
介護事業収益(小計)31,915,47930,411,70129,207,19829,686,633−2,228,846 (-7.0%)
介護事業費用(小計)30,170,54330,226,49427,906,59228,572,396−1,598,147 (-5.3%)
収支差額(ウ)1,671,054108,5631,221,5491,025,331−645,723 (-38.6%)
収支差率(ウ)5.2%0.4%4.2%3.5%-1.7pt
差引(エ/補助金込み)1,850,746509,1391,331,6841,070,201−780,545 (-42.2%)
収支差率(エ)5.8%1.7%4.5%3.6%-2.2pt
【費用内訳】
給与費19,073,29418,876,02417,642,10817,923,850−1,149,444 (-6.0%)
給与費比率59.8%62.1%60.4%60.4%+0.6pt
減価償却費1,128,0961,227,6971,263,8961,383,262+255,166 (+22.6%)
その他費用9,969,15310,122,7739,000,5879,265,283−703,870 (-7.1%)
【収益内訳】
介護料収入27,860,97226,380,26125,798,18726,244,701−1,616,271 (-5.8%)
保険外の利用料収入4,073,6783,969,7133,395,2693,416,987−656,691 (-16.1%)
補助金収入(物価関連除く)-82,01539,68953,382
イ・ロ補助金計179,692400,577110,13544,870−134,822 (-75.0%)
【人件費・処遇】
介護福祉士 給与費(常勤)350,936375,730399,254399,254+48,318 (+13.8%)
介護職員 給与費(常勤)331,463349,565374,850374,850+43,387 (+13.1%)
看護師 給与費(常勤)472,789460,520484,507484,507+11,718 (+2.5%)
常勤換算職員1人当たり給与費432,437450,000456,040456,040+23,603 (+5.5%)
【規模・運営】
定員57.358.156.456.4−0.9
延べ利用者数1888.31805.51751.71751.7−136.6
常勤換算職員数42.540.440.440.4−2.1
利用者1人当たり収入16,90116,84416,94716,947+46 (+0.3%)
利用者1人当たり支出16,01616,78416,36216,362+346 (+2.2%)
有効回答数205.0311.0303.0303.0+98